海外の映像製品について
About video formats of the
world
海外の映像製品(VHSビデオテープ,DVD,LD等)について
海外のDVDについての注意
ワイド画面のTVをお持ちの方への注意
クロズドキャプション(字幕)について
余談
海外の映像製品(VHSビデオテープ,DVD,LD等)について
About video formats of the world (VHS
Tape,DVD,LD etc.)
海外ではTV放送やビデオテープ,LD,DVD等の映像の方式に下記の種類がある。
NTSC方式 日本の他、米国、カナダ、韓国、フィリピン、グァム、サイパン、台湾、その他 PAL方式 英国、ドイツ(旧西独)、オーストラリア、ニュージーランド、
シンガポール、中国、香港、スペイン、その他SECAM方式 フランス、ロシア、東欧諸国、その他 海外通販でビデオテープを買う時にはどの映像方式であるかを必ず確認しよう。同じVHSだから心配ないだろうなどと早合点しない様に。方式が同じでないと映らない。
日本で再生するビデオテープを買うなら「NTSC」という言葉がどこかに書いてあるのを確認してから注文すれば大丈夫だ。このサイトで紹介しているショップ Amazon.com書店 は米国のショップであり、NTSC(日米方式)の製品しか扱っていないようだ。
そのAmazon.com書店では、各商品に「NTSC format (US and Canada only)」という表示が付いているが、上記の表の通り「only」などではなく、ちゃんと日本でも映るので心配はいらない。(Amazon.comで実際にVHS製品を購入して確認済み。)
Amazon.com書店サイト内の映像方式に関する説明についてはこちらを参照
TVゲーム機(プレステ・Nintendo 64等)やそのソフトを海外から買う場合も、この映像方式の違いの問題はついてまわるので注意が必要だ。
余談になるが、欧州やオーストラリアなどに海外旅行に行っておみやげにビデオやゲームソフトを買う時ももちろん要注意だ。
余談のついでになるが、意外と見落としそうなのが海外ウエディングだ。現地のビデオ業者さんにその模様を撮影してもらったりして、家に帰って見たら砂嵐だった、なんて事のない様に。その場合は、大きな電気屋さんにPAL方式やSECAM方式も映るTVを探しにいくか、NTSC方式にダビングしてくれる業者さんを探すしかない。いずれにしても大変である。撮影前に「NTSCですね」と念を押しておこう。
海外のDVDについての注意
About regional code of foreign DVD system
海外のDVDについては、上記の映像方式に注意する事の他にも、さらに厄介な問題がある。それは地域コード(Regional Code)と呼ばれるものだ。DVDの映像製品を折角買っても、もしそのディスクに地域限定のコードが書かれていたら、その地域以外の国(のDVDプレーヤ)では再生できないのだ。
Region 1 米国 及びその領土, カナダ
Region 2 日本 , ヨーロッパ諸国, 南アフリカ, エジプト, 中東諸国
Region 3 東南アジア諸国, 東アジア諸国, 香港 Region 4 オーストラリア, ニュージーランド, 太平洋諸国, 中南米諸国, メキシコ, カリブ海諸国 Region 5 旧ソ連諸国, アフリカ諸国, インド, モンゴル, 北朝鮮 Region 6 中国 Region 7 将来の為に予約 Region 8 国際会議場, 国際線航空機, 国際航路客船など 例えば米国やカナダ(Region 1)で買ったディスクにRegion 1 地域限定というコードが書かれていたら、同じNTSC方式でも日本(Region 2)のDVDプレーヤでは再生できないのだ。幸いにディスクに地域限定コードが書かれていないならば、世界中のどのDVDプレーヤでも再生できる。但し、先程の映像方式さえ合えばの話だ。
このサイトで紹介しているショップのAmazon.com書店では各商品の地域コードを表示している。
ところで、どうしても米国のRegion 1地域限定の映画を日本の自宅で見たい場合は、下記の方法がある。
- 米国向け輸出用(海外モデル)のDVDプレーヤを入手する。
- 米国かカナダからDVDプレーヤを購入する。
- マルチ・リージョン(複数の地域コード再生可能)のDVDプレーヤを入手する。
- パソコンの自作ができる人は、DVD-ROMドライブを購入し地域コードを1に変更して取り付け、パソコンで見る。
新作をいち早く見たいハリウッド映画ファンの方は、是非とも試してみてほしい。
但し、1、2と4のDVDプレーヤでは、逆に日本(Region 2)限定のディスクを見ることができないので注意。
また、パソコンソフトなどのDVD-ROMにも同様に、この地域限定の問題はあるので注意が必要だ。
DVDに関する詳しい情報はこちらのリンクを参照
ワイド画面のTVをお持ちの方への注意
About wide screen TV
ワイド画面TVの内部の、今見ている映像がワイドか標準かを判断する回路が、海外のテープと相性が悪い場合がある様だ。ワイド画面のTVをお持ちの方は注意しよう。標準画面のTVなら何の問題もない。
Web Master 滉平の経験では下記の組み合わせで調子が悪い事を確認した。
ワイドTV Panasonic TH-32HX1 ビデオデッキ Panasonic NV-SB600W VHSテープ 米Sony Wonder製 Sesame Street シリーズ
上記の組み合わせでは「標準」モードに切り替えようとすると、なぜか「標準」と「ワイド」を1秒毎位で延々と行き来してしまう。内部の判断部分がどっちつかずになっている様に思われる。「ズーム」モードなら正常だ。
これらは自宅ではなく親類宅のTVなので、特にメーカーに調査を依頼する事などはしていない。他の機種なら正常かも知れない。他のワイドTVで海外テープを見た方はメールにて情報を寄せてほしい。
クロズドキャプション(字幕)について
About Closed-Captioned system
米国で売られているテープには、聴覚障害者用に字幕のデータが映像と一緒に記録されている場合が多い。これを「クロズドキャプション」という。
映画などにはこれがほとんど付いている様だ。さすがは先進国だ。英語の勉強をされている方には大変お薦めだ。この英語字幕を見るにはWeb Master 滉平の知る限り下記の2通りの方法がある。
- 専用アダプタを買う・・・羽田空港内の店で1万円程度で売られているのを見た事がある(98年5月,具体的な店名は不明)。秋葉原や大阪日本橋などでも探せばあると思われる。
- CCマークの付いたビデオデッキを買う・・・今の所、日立のデッキがこの機能を積極的に取り入れている。他社製のものでは見当たらない様だ。(99年7月現在)
Web Master 滉平も英会話の勉強中なので、日立の「テープナビ」で「Sesame Street Series」や「Titanic」を見ているが、耳と目でせりふがわかるので大変重宝している。
ところで、滉平が米国で「Thomas the tank engine」シリーズを数本買い込んで持ち帰り、同じ「テープナビ」で見てみると、全て同じCCマークが付いているにもかかわらず、その中の一本だけは字幕が表示されなかった。技術的な事はわからないが、何か理由があるのかも知れない。必ず表示されるものと決めてかからない方がいいかも知れない。
余談その1
By way of parenthesis, part 1
10年前ほどの昔、欧州のオーストリアを旅行した時の話だ。現地のおみやげ屋さんに観光案内のVHSテープが売られていた。よく見ると二種類あり、片方にはなんと、「このテープは日本のビデオシステムで再生できます」と日本語で書いたシールが貼ってあった。
・・・当時は「恐るべし」と思ったが、今では日本人が行くような観光地には、わざわざNTSC方式で作ったテープも当たり前のように売っているようだ。
余談その2
By way of parenthesis, part 2
オーストラリアのシドニーで英語の先生宅に語学研修兼ホームステイした時の話だ。その御家庭は結構裕福であるらしく、ファミリーであちこちに海外旅行をしている様だ。そこで米国にスキーをした時のビデオテープを見せて頂いた。現地スキー場の業者さんに頼んで撮影してもらったとの事である。
家にあったのはソニー製の結構大画面のTVだったのだが、なんと、PALとNTSCの切り替え機能が付いていた。確認してはいないが、もしかすると、米国から持って帰ったテープが映らないのでTVを買い換えてしまったのかも知れない。