郵便局から米国の銀行へ送金する方法
How to transfer the money to a bank in the U.S.
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海外へ送金する方法は色々あるが、ここでは米国の銀行の口座へ電信送金(wire transfer)する事に絞って紹介する。
その米国の銀行口座へ送金する事についても、方法は2とおりある
- 銀行から送金する
- 郵便局から送金する
銀行から送金する場合は、手数料が銀行によってバラツキがあり、だいたい\3,000〜\6,000である。また、小さな支店では受け付けてくれないなどのデメリットがある。必要なものは本人確認書類である。
先方の国で、先方銀行までの間の中継銀行にて手数料が発生する事があるかも知れないので、窓口の行員によく確認する事。郵便局から送金する場合は、郵便貯金の口座「ぱ・る・る」を介する方法と、介しない方法があるが、手数料や手続きなどの点から、前者をおすすめする。
この海外送金は、全国のほとんどの郵便局(約2万局)で取り扱っている。地方の小さな郵便局では、局員に取り扱いの経験がない事もあるが、それでも、申し込み用紙や局員用のマニュアルは置いているので、手続きは可能である。
Webmaster滉平の地元の郵便局(小さいながらも一応集配をしている)でも、局員が「今まで取り扱った事がなくて、今回が初めてです。」と言いながらも、どこか(本局?)に電話で問い合わせながらも質問に的確に答えてくれた。さて、米国の銀行では電信送金(wire transfer)の受け取りでも手数料を取られる事になっており、しかもその金額は銀行によってまちまちである。
これの事を、郵便局から国際送金する時の用語では「口座登記料」という。また、銀行の用語では「海外チャージ」とか「先方銀行手数料」というらしい。
もし相手からその金額を上乗せして支払うような指示が特に何もなければ、気にしなくて良い。
郵便局から米国の銀行へ送金する方法
How to transfer the money to a bank in the U.S.
ここでは、郵便貯金の口座「ぱ・る・る」に入っているお金を米国の銀行口座に振り込む事に絞って、その手続きについて説明している。それ以外のケースについては、「郵貯ホームページ」の「国際送金」のページを参照されたい。
郵貯ホームページはこちら。
同ページの国際送金(口座あて)のページはこちら。 米国以外への送金はこちらを参照。
同ページの米国宛送金のページはこちら。 「仲介手数料」と「州の略称」の情報はこちら。
なお、郵便貯金の口座「ぱ・る・る」を持っていなくても海外送金はできるが、手数料などの関係から、この機会に「ぱ・る・る」口座を新たに作ってでも、こちらから送金する事をおすすめする。
送金者(注文者)の名前と「ぱ・る・る」の名義は同じでなければならないので注意。
手数料は\1,400と$12である。(2002年08月現在)
なお、「郵便振替口座」を持っている人はそちらでも良い。まず、相手の社名・住所・銀行口座番号(account number)・銀行名・銀行コード(routing number)・銀行の都市名と州名・送金額(total amount)を間違いなくメモしておく。注文番号(order number)や請求書番号などがあればそれも必要である。
次に、郵便貯金を取り扱っている時間帯に、本人確認書類と「ぱ・る・る」の通帳と印鑑を持参して、近くの郵便局へ行く。
窓口では、「アメリカの銀行口座に、ぱるるから送金したいので、「国際郵便振替請求書」という用紙を下さい。」と告げる。「国際郵便振替請求書」の用紙はこちら。
「国際郵便振替請求書」に記入する項目は多数あるので、下記にて順を追って説明する。このページをプリントアウトして持参する事をおすすめする。
書き損じると書き直ししなければならない。
- 送金種類
- 銀行口座あて送金にチェックを入れる。
- 送金方法
- ぱるるからは電信扱いに限られているので、電信にチェックを入れる。郵便振替口座からならば、どちらでも良い。
- 受取人の氏名
- 相手の社名(店名)を記入する。記入は英大文字とする事。(以下全て同様)
- 受取人の住所・郵便番号
- 相手の住所には州の略称(英字2文字)も必要である。略称は郵貯ホームページで調べるか局員に聞く。(局員用マニュアルに記載されている)
- 名あて国
- 米国なので「U.S.A.」と記入する。
- 受取人口座番号
- 相手銀行の口座番号(account number)を記入する。
- 受取銀行
- 銀行名を記入する。
- 支店名
- 米国の銀行あてでは支店名を記入しない。(銀行コード・都市名・州の略称・口座番号の情報で相手口座を特定できる)
- 銀行の住所
- 米国の銀行あてでは都市名と州の略称を必ず記入する。
- 銀行コード
- 銀行コード(routing number)を記入する。
- 加入者の郵便振替口座番号
- この記入欄は5桁−1桁−9桁の数字を書くようになっているが、ぱるるの口座番号は5桁−8桁なので、記入方法を局員に尋ねる。郵便振替口座の番号ならば右詰めで記入する。
- 氏名・住所
- 送金者(注文者)の名前と口座の加入者名は同じでなければならないので注意。
- 通信文
- 注文番号(order number)や請求書番号などがあれば、それを必ず記入する。なければ注文日や注文に使ったメールアドレス等を記入する。
- 送金目的
- 「腕時計の購入代金」など、具体的な品名や目的を記入する。この情報は相手に送信されない。
- 通貨コード
- 米ドルなので「USD」と記入する。
- 金額
- 【重要】相手に送金する金額(amount)に「仲介手数料」(後述)を加えた金額を記入する。
- 払出請求人印章
- 口座に使用している印鑑を押す。
- 取扱指定
- 「郵便局留置」と「登記済通知」のいずれもここでは関係ないのでチェックを入れない。
郵便局から相手銀行への送金の伝達手段は「ユーロジャイロ」というシステムを使用する。そのユーロジャイロに「仲介手数料」を支払う事になるので、必ずその手数料を加算した金額を金額欄に記入しなければならない。
仲介手数料は2002年08月現在は$12であるが、必ず局員に尋ねるか郵貯ホームページで確認する事。